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学校法人永照寺学園 永照幼稚園

ブログ

読書の仕方!

2021.08.17

皆さんおはようございます。

本日も雨です。今日も元気に預かり保育スタートです。本園ではよほどのことがない限りは預かり保育を中止とすることはありません。今日も引き続き警報が出ておりますので、園内で最大限の注意をしていこうと思います。さて、今読んでる本に大変学ばせていただいております。

幼児教育の研究で有名な、汐見先生の本なのですが、『読書の仕方』とあり、興味深いので一部ご紹介させていただきます。

ドイツの哲学者ショーペンハウアーは

読書するということは、自分でものを考えずに、代わりに他人に考えてもらうことだ。とつまり、ただ読むだけでは著者の考えの後追いにしかならないということで、

例えば「食事を口にしても、消化してはじめて栄養になるように、本を読んでも自分の栄養になるには、じっくりと考える必要がある」。

つまり、本に書いてあることをそのまま鵜呑みにするのではなく、『信じて疑う訓練』が必要ということです。

有名なソクラテスは書き言葉を嫌い、自分の考えを著作としては残さなかったそうです。言葉は対話によってお互いの魂に火をさけていくものだから、対話を大切にしたようです。

私たち教師も今の時代。人間は進化の過程で、言葉という大切な本能を持ち合わせました。だからこそ、ただ言葉をつかうのではなく、この対話を大切にしていかなくてはなりません。

その昔、本の流通や情報科学などがまだ発達していない時代には、音読が中心だったようです。それはその貴重な情報を皆で共有するために、声に出して伝えていたようです。ただ、現代のように情報量も多く、時代の流れも速く、そして誰でもが情報を簡単に仕入れることができる時代には、黙読することが多くなり、必要な情報だけを取り入れる、斜め読みなどが出てきたようです。

私もほぼ黙読に近いですが、最近では本に書き込んだり、自分の思いも本に書き込むようにしています。そして、備忘録として書いたりと。ただ、やはり大切なだなあと思うときには音読をするようにしています。

長々と書いてしましましたが、話すと語るが異なるように、絵本の読み聞かせも、読み語りへと変化していくかもしれませんね。

本園では絵本や紙芝居を毎日読み聞かせをしておりますが、

教師は、子ども達のために、心を込めて語り、子ども同士の心を作品の中で結ばせ、少し疑似体験をしてもらい、最後に現実にかえってくるその体験を読み聞かせの中で大切にしています。

これからの時代、学びの場にも話すから、語ることが求められています。どうぞご家庭でも、十分ご承知のことと思いますが、語る心の通い合いを大切にしましょう。

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