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子ども同士のけんかについて
2022.08.21
ある本を読んでいてなるほどと!以下です。
私達教師と親とお子様との関わりが垣間見えるところがありますよね。一つのご参考に。子育てには悩みがつきものです。
最近けんかをしない子どもが多くなってきたといわれます。トラブルがおきそうになるとその場所を離れる子どもや、争わなくていいように、いつまでも1人で遊ぶ事が多くなってきたからです。
その反動でしょうか? 粗暴な行動をとる子どもが多くなってきています。なぜでしょうか?
それは、わたしたち大人が『けんかは悪いもの、仲良く遊ぶのがいいことです』と、けんかを悪いものとして抑圧してしまうか、あるいはけんかの場面で、
もっと下手な処理をとる(どちらにも解決にならない仲裁をする)ことによるものではないかと思われます。
けんかは子どもが数人一緒に遊んでいれば、当然おこり得るはずのものなのです。何故ならば、他人の気持ちを考える事がまだ未熟な子どもたちが、
自分の欲求や気持ちを遠慮なく表すからです。この欲求をはっきり表すという事は、自分のやりたい事、自分の意思がはっきりしていることを示しているのです。
当然おこるはずのケンカですが、いくら子どもであってもけんかをする事はお互いに楽しい気分にはなりません。
負ければ自分の欲求は通らないものとなります。もし勝ったとしても、相手も自分もたたいたりたたかれたり、
ひっかいたりひっかかれたり、泣かせたり泣かされたりの結果なのです。そうしたことを体験するうちに、けんかをしないで楽しく遊ぼうという気持ちになり、自分たちで友達と仲良く遊ぶ方法やルールを生みだして、次第に身に付けていくのです。けんかは子どもたちにとって、隣人と共に生きる道を見出す大切なチャンスなのです。
この大切なけんかに、わたしたち大人が神経質になる事はいかがでしょうか。
少々の殴り合い、ひっかき合いがあったとしても、子どものけんかは大したことになりません。それ以上の大切なものが得られるのです。
この頃の大人は、あまりにも子どもの世界に口出しすぎるような気がしてなりません。