明日ありと思う心のあだ桜 夜半に嵐の吹かぬものかは 「親鸞聖人」

1月の法語
和 顔 愛 語(わげんあいご)
和やかな顔に 慈しみをもった言葉

赤ちゃんが微笑むと、ついついこちらも心が和んで顔が微笑む。
そんな雰囲気が良いですよね。愛語というのはなにも、
やさしい言葉をかけるだけではありません。
時には厳しくと、つまり愛情を込めた言葉ということですね。
教師と保護者、共に大切にしたいですね。
2月の法語
禅 定 静 寂(ぜんじょうせいじゃく)
よく考え、落ち着いた暮らしをしよう

心静かに落ち着くこと。
そっと目を閉じて外から聞こえる音に耳を傾けてみること。
そうした意味で、手をあわせることは大切ですね。
寒さに負けず外で元気に遊ぶ「動」と、この「静」のバランスが外部からの刺激量が
強い現代においては、やはり特に大切です。
3月の法語
智慧希望(ちえきぼう)
希望を持ち、楽しく暮らそう

ここにいう「智慧」とは、個々の物の名称を言えたり、字が書けたり、
数を数えたりする「知識」の「量の拡大」ではありません。
物事や事象の成り立ちに見通しをもち、新しい事態に対しての
「問題解決」の能力を持った、物事を全体として捉える「直感的知」のことです。
「問題解決」の「智慧」ある仏の子達は、「希望」に満ち溢れます。
1年を振り返り、子ども達が「共に育ちあう」喜びと楽しみの中にあるか、
そこに必要な「生活のルール」は身についてきたか。
また、その基礎となる「基本的生活習慣」は確立しているか。
さらにその成長の内実である、
「生命尊重」と「思いやりの心」は育まれているか。
それぞれが考えてみましょう。
4月の法語
合掌聞法(がっしょうもんぽう)
入園・進級を喜び、園生活に親しもう

合掌
手をあわせること。インドでは古来の敬礼法の1つであったものが、
仏教の礼拝の形式になった。

聞法
仏が説く教え(法)を聴聞すること。

合掌は一日の生活の始まりであり、
心豊かで安全な一日への願いでもあります。
指先が伸び、背筋がピンと伸びている
子どもには今日一日への意欲が感じられます。
本園では静かな雰囲気の礼拝に続いて、教師の話が始まります。
その教師の語りかけに子ども達はそっと耳を傾けます。
それは、お釈迦様の願い、明るい心で過ごすこと、
お互いを尊重すること、助け合うこと、
すなわち「法」を説くことなのです。
ですから「先生のお話を聞いてくださいネ」と幼児に働きかけます。
しっかりと聞いてもらうためにも、語りかける大人自身が
まずは襟を正して「明るく、正しく、仲良く」の
生活を実践していたいものですね。
5月の法語
持戒和合(じかいわごう)
きまりを守って、集団生活を楽しもう!!

持戒
戎を受持し守ること。
戎を守れば自ら清浄となり、同時に他人を傷つけたり悩ましたりすることがなくなる。

和合
 悟りを得て涅槃の境地を実現することを目的とすること。
また、仲良くすること。

さあ、お片づけです。使ったオモチャはもとの場所に片付けましょう!
幼稚園での集団遊びにはルールがあります。
でも、幼児は自分のことで心がいっぱいです。
その瞬間瞬間に心は支配され、
「してはいけないこと」をついついやりたがりますよね。
皆が楽しく過ごすのにはどうしたらよいのか、
どういうことが皆に迷惑を掛けることなのか、
子ども達は遊びを通して利害のぶつかり合いの中で、
学んでいきます。
よってきまりやルールは幼児自身によって
作られていくものといえます。
頭ごなしに叱ったり、押しつけていくだけでは
「本物」とはなりませんよね・・。
6月の法語
生命尊重
生きものを大切にしよう
生命
生きて活動する根源の力で、生命を生物として存在させるもの。
いのち。またその長さ。寿命

尊重
尊いものとして重んずること。

動植物を世話し、大切に育て、生命を尊重するまことの保育を
幼稚園では特に大切にします。
他者へのいたわりや思いやりの心を育てることは
まことの保育の中心課題の一つですが、
これらの心の働きは、ともすると「強き人間」から「か弱き動植物」への、
「上から下へ」の与える行為の推奨になりがちです。
「私」というものは両親と先祖があってはじめてここに存在し、
友があってはじめてここに在園しています。
たくさんの「縁」によってここに在り、他者によって生かされている。
すべての生きとし生けるものに「仏性」があり、
私とあなたは絶対の平等である−
これが仏教保育の出発点であり中心テーマなのです。
当園では、食事の前に「いただきます」と合掌しご挨拶をします。
なぜなら私たちは、他の生命体、動植物のいのちを「いただいて」
はじめて自らの命を維持できているからなのです。
互いに敬い、助け合い、
そして感謝の心を忘れずに育って欲しいですね。
7月の法語
布施奉仕
だれにでも親切にしよう!!

布施
親切にすること、良い知恵を借りたり、励ますこと、思いをよせること


「十分な愛情をかけられたものは愛することを知る」と言います。
保育者や両親から心のこもった言葉やじっくりと
話を聞いてあげられる姿勢が
幼児の「布施奉仕」の心を育みます

他人から言われ促されてでなく、
自ら進んで行う態度を大切にしたいものです。
8月の法語

自利自他
できることは進んでしよう!!


夏休みはお手伝いを促す絶好のチャンスです。
園生活の中で先生のお手伝いをいろいろと経験しています。
また、学期末には教室の大掃除をみんなで力を合わせて行います。
家庭での生活は家族のそれぞれが皆のために力を出し合い、
心を尽くすことで成り立っています。
幼児は母親のように振る舞いたい、
家事労働をしたいと思っています。

他の人のために何かをしたい、
相手の喜ぶ姿を見たい…幼児はそう思っています。
他人のために尽くす、それが自分の喜び、
これが仏教でいう「自利利他」です。

牛乳を運ぶ、新聞をもってくる、玄関を掃除する…
幼児にできることはたくさんあります.
このとき大切なことは、
幼児の失敗や試行錯誤を暖かく見守ることです。
意欲を奪わない言葉がけをしたいものですね。

9月の法語
報恩感謝
社会や自然の恵みに感謝しよう!


この世の中は、ひとりで生きていくことはできません。
すべての人々のお世話になり、迷惑をかけ続けて
私たちは人生を送っていくのです。

子ども達は自己中心性が強く
『生かされているのだ』『お世話になる』
などということを自覚するまで、まだまだ成長していません。
しかし、この時期から『お世話になる』『ありがたい』ということを
いろいろな体験を通して学ぶことが大切です。
10 月 の 法 語
同時(どうじ)協力(きょうりょく)
〔おたがいに助け合おう〕 

運動会などの行事やあそびを通して、
友達と力を合わせることによって
得られる大きな成果と喜びをあじわって欲しいものです。
特に、運動会では、友達との協力を学ぶだけでなく、
相手の気持ちになって同じ心で力を合わせ、
友達に対しても素直に声援を送ることができるといいですね。
11 月 の 法 語

精進努力
〔最後までやりとげよう〕

精進努力は、子どもたちにひたすら「ガンバレ、ガンバレ」と
声をかけることとはちがいます。

精進努力の実現には
子ども達の力を信じて「待つ」ことも大切だといえます。

12 月 の 法 語
忍辱持久

物の量が増えると物の価値が下がり、物の量が減ると物の価値が上がる。
現代はどちらでしょうか。
豊かになるにつれ心が貧しくなっているそんなことはないですか。
物が欲しくて我慢をする。手に入るまでじっと耐える。
そんな中で手に入ったものの価値はとても高いものですよね。

耐えるということは、その時は非常につらく厳しいものです。
しかし、耐えた後に到達したときの喜びは、耐えることが厳しいほど大きいものです。

12月8日は、お釈迦さまがあらゆることに
耐え忍んで正しい悟りの境地に到達された成道会(じょうどうえ)です。

まだ、子ども達にはその耐えることのたいせつさを知ることは難しいことかもしれません。
しかし、保育の中での遊びを通して、順番を待つことや順番を譲り合うなど、
がまんすることの大切さを体験させたいものです。